地元経営者との座談会「女性が働くということ」【開催レポート】

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REPORT

 昨年度まで丹波市商工会事務局長として勤務、今も引き続き商工会参事として活躍中の大木玲子さんとの座談会を開催しました。女性が外に出て働くことが当たり前ではなかった時代から、多くの事業所の伴走支援を行われてきた豊富な経験談をお話しいただきました。

 

 日時:令和4年1月18日(火) 10時00分~12時00分

 場所:丹波市商工会柏原支所

 内容:ゲストの経験談、質疑応答

 講師:丹波市商工会参事 大木 玲子 氏

 

受講生の感想・今日の気づき(一部抜粋)

 

・皆さんの感想&質疑応答の中で、それぞれの自分の持つ課題について応えて下さって、その強さにとてもオドロキました。
大家族の中に嫁いで、今は先祖に対して大切に思うところまで、到達したのは本当にスゴイことだと思います。男性の中にあり困難な状況で、まわりに働きかけ、ハッキリと考えを伝え、周りに影響を与えていく姿に力強さを感じます。
・商工会の大改革をされたお話を聞き、とても大変だったと思うのですが「苦痛だった」というようなお話ではなく、「やってやるぞ」「やるしかない」としっかり根をはってされてきた体験談はすごい!という一言でした。「できない」「やらない」ではなく、できる事をやっていくのは大事だと改めて思いました。
・文句を言う部下にも丁寧に関わり続けることで、部下や周りにも変化があったことを聞き、私自身もその信念を大切にしていきたいです。組織を作る上で、部下とのコミュニケーションをしっかりとって、一人一人と関わっていく姿勢を大切にしていきます。
・今現在、組織で働いている者として、大きな気づきを頂きました。
 組織全体が互いに共鳴するように助け合い、補いあって成長していけるような組織を、私も目指していきたいと心底思いました。
 せっかく能力があるのに、活かせるかどうかは組織のあり方による事で、その人を責めるものではないという事に非常に共感します。誰にでもいい所があって、その誰もがやりがいをもって働いている組織であれば、人数合計以上のパフォーマンスが引き出せると信じています。
・あきらめずに「今、自分ができること」をやりつづけた結果、認めてもらい、また今がある。波に乗りながら、自分を持って流されずにいた強さ。できない、分からない、知らない、を言わない。人に言われてイヤなことは言わない、逆に良かったことは、増してあげる。人をせめずに、仕組みを責める。分かりやすく、やるべきことを明確にする。
 あたり前の作り方を教えていただきました。

 

県民局担当者のひとこと

 初めから思い描いた夢があったわけではない、というお話が意外で、印象に残りました。数々の事業所の伴走支援をし、商工会事務局長として組織をまとめてこられたのは、目の前の目標や自分で決めたルールを徹底して達成してきた結果、切り拓かれた道だという話を聞いて、夢はある方がよいが具体的な夢がなかったとしても、今の自分にできること、求められていることに一生懸命向き合うことで、大きな成果を生む可能性があると教えていただきました。大木さんの努力やその成果は並大抵のものではありませんが、心構えや仕事への向き合い方は、誰にでも心がけられることが多く、日々の暮らしや仕事に生かしていきたいと思います。